ちくごを元気にするために。
現況と課題をしっかり把握しましょう。
筑後地域は、恵まれた自然環境と温暖多雨な気象条件を生かして、中山間地域では果樹や茶の栽培、平坦地域ではコメ・麦及び大豆をはじめ、野菜や花きの施設園芸等、多種多様な農業が盛んに営まれています。また、古代からの歴史も深く、名勝旧跡が豊富で、地域資源を活かした伝統工芸、伝統産業や地域固有の生活様式が継承されてきました。
しかし、社会構造の急激な変化の中で、過疎化や高齢化も進んでいます。本地域の高齢化率〈平成17年度国勢調査〉は21.8%(最も高い市においては27.9%)で、県平均の19.8%を2.0ポイント上回るとともに、有効求人倍率〈平成20年度職業安定業務年報(福岡労働局)〉は県内で最低水準となる0.64、なおも状況は厳しくなることが懸念されています。
人材のソフト力を向上する育成プログラムが必要です。
地域全体の活性化には、産業構造の改善・改編は必須であり、不可避の道筋です。雇用創出においては、多様な産業分野において、コミュニケーション能力、マネジメント能力、デザイン能力、IT能力、さらに企画やプロデュースと言った、総合的なビジネススキルを身につけた人材の育成が欠かせません。
また、企業の少ない地域において、自発的な起業は雇用創出の視点で不可欠の要素です。その場合、魅力ある商品とサービスを生み出し、あるいは既存商品を磨き、それを巧みに社会とマーケットに伝えるノウハウの修得が重要になります。本事業では、こうしたソフト面の強化を視野に入れたスキルアップを推進していきます。
デザインとITの積極活用を事業の柱とします。
技術的に作れるということや、伝統的産物が存在するということと、売れる商品を作るということは、決定的な違いがあります。原材料にできるだけ魅力的に付加価値を付けたり、既存商品をさらに磨くには、商品企画、パッケージデザイン、情報デザイン、店舗などの空間デザイン、さらにはそれに先立つ情報収集力や発信力を身につけねばなりません。
本事業では、多分野のデザインとIT活用を推進します。また、そのための人材を積極的に育成します。同エリアではかねてからSOHO人材育成・集積を推進してきており、デザインやITを有効活用するSOHO人材のスキルアップも視野に入れ、本事業においてSOHO人材を有効活用していきます。
時代変化を捉え、先行施策との連携、相乗効果をめざします。
筑後地域では、2011年に整備新幹線鹿児島ルートの全線開通が計画されており、筑後圏内では「久留米」「筑後船小屋」「新大牟田」の3つの新駅の設置予定です。このことにより、交通アクセスは格段に向上し、さらなる交流人口の拡大、通勤の容易さから定住者の増加も期待されます。この好機を逃さず、有効な活性化策を仕掛けていくことが重要です。
すでに、筑後ネットワーク田園都市圏構想に基づき、21世紀型の新たな都市づくりとして、筑後地域の16市町村が相互に連携・補完して機能を高めるため、ネットワーク田園都市圏の構築を目指した取り組みを行っています。これと並行して本パッケージ事業の進行による、新たな産業の創造、既存産業の再生を目標として掲げます。